16代目引退ブログ てい

 ―はじめに―

2024/11/3の雙峰祭にて無事引退しました。ていです。周りに関しては楽観的な一方、実は、自分に関しては悲観的な性格?負けず嫌いな性格?をしていて、引退ブログを書くにあたり振り返ってみていますが反省点、もっとできたのかもしれない点が山ほど出てきて心がズキズキ、なかなか筆が進みません。。。。

 

しかし、反省点は出てくるものの、後悔は1つも出てきません。スタッフとして舞長として2年間駆け抜けられたと思います。本当にたくさんの人に支えられ、励まされました。感謝の気持ちでいっぱいです。

 

一緒に斬桐舞でよさこいを楽しんでくれた人、本気で練習に取り組んでくれた人、総踊り中にふざけて笑わせてくれた人、泣いてしまったときには泣いていいよと言ってくれた人、成長するチャンスだよと励ましてくれた人、つらいときに弱音を吐かせてくれた人。

 

皆さんと過ごした3年間はかけがえのない貴重な時間でした。本当に楽しかったです。

至らない点もあったと思いますが、

16代目斬桐舞を支えていただき本当にありがとうございました。

 

------------------------------------------

 

感謝の気持ちを述べたところで、3年間のよさライフを振り返ってみようかなと思います。少々気恥ずかしさがありますが、お時間ある人はお付き合い頂けると嬉しいです。

 

1年生

高校時代、部活の先輩が大学に進学してよさこいをしている話を聞いてから、よさこいサークルにが気になっていました。なので筑波大学に合格したときから斬桐舞に入ろうと8割ぐらい決まっていました。練習見学に行ってみると温かく迎え入れてくださり、絶対入ろうと決意しました。入舞してみると同期は個性豊かな5人でした。(あれ?思ってたよりすくない)しかし、コロナ明け直後で、サークルごとにコロナに対する認識対応が違う中、斬桐舞はとても厳しめ、例えば、マスク、食事会行動人数の制限、練習後のご飯禁止、毎日の体温の提出等なのに、斬桐舞を選ぶ人達なんだから、誰かさん(某切れ味の良いお姉さん)とは違って、根底にある価値観がきっと一緒で絶対仲良くなれると思っていました。 実際波長も合ってきて仲良くなれたので良かったです。

 

1年生はただただ踊るのを楽しんでいました。中高ガチガチの部活出身だったこともあり、開催される練習には全部参加!のマインドで舞踏会には毎回行って、踊って、踊ってお喋り楽しんだりしていました。締めの動画みて、先輩とどこが違うんだろうとか、違うところだらけなのに一丁前に考えたりしていました。今、202211ごろの舞踏会の動画を見返してみると、へにゃへにゃだし、手先の癖すごいし、キレもないし、スタンス狭いし、上体も高いし、、、本当に極めてあげたい気持ちでいっぱいです。ですが当時は、元々新体操で音楽に合わせて体を動かすことや、跳び技、アイソレーション等の体を美しくに動かすことについて慣れていた事もあって、優しい先輩に褒められる機会は多く、踊りで登り詰められることもあるかも知れないなんて思っちゃったりしていました。

 

1年生では、兼サーしていた国際ボランティアサークルのnamaste!関連でインドに渡航しました。渡航に向けて、何度もミーティングを重ねて、斬桐舞とnamaste!で毎日大忙しでした。 インド渡航と日程が被り、虹よさに出られなかったことには悔いが残ります。出たかったなあ。。。

 

2年生

2年生になってからは、最前を任されることも多くなりより一層うまくなりたいという気持ちが強くなりました。

そんな中、2023/7/2先輩に誘われて、轍というチームの新曲体験会に行きました。なんか面白そうだし、いばよさで大賞取ったらしいし、行ってみようかなぐらいの軽い気持ちでしたが、私にとってよさこいをもっと好きになる大きなきっかけになったと思います。

「迫」の振り落としをしてもらいましたが、絶望しました。そこそこ踊れるんじゃないかと思ってたのに、曲のテンポが速く、それなのに1カウントごとに違うフリが入っていて、サラッとエアプレインとか入ってたり全く踊れなかったです。私が踊れない一方、体験会に来ていた同年代の原種の女の子は踊れていて、びっくりしたのを覚えています。踊りのキレも形も私が触れていたものとは違ってこれが、賞を目指すようなよさこいかと思い知らされました。新曲のコンセプト、衣装、音源、場面展開を説明してもらい、私はまだまだ、上手くなれるんだと知り、また、よさこいは自分が踊るだけでなく、他チームを鑑賞する事にも醍醐味があるのだと新しい視点を発見した時でした。この時から、私のよさこいに対する認識が変わりました。

 

私は、中高で新体操をしていたと書いたのですが、よさこいは新体操の好きなところだけを残したスポーツだと思っていました。新体操の好きなところは、曲に合わせて技を決めたり、曲の雰囲気を表現したり、血に滲む努力を重ねて本番の演技で観客を感動させることができたり、スポットライトが自分に当たって、綺麗な衣装が着られたり、たくさんあります。ですが、嫌だなと思う点もあって、競技スポーツだからこそ、実施する技それぞれに共通の価値が定められており、成功失敗が明確に決まって点数が決まります。なので、どれだけ練習を重ねて、努力しても本番で失敗してしまえば1点も入らないどころか、減点までされてしまうノーミスが当たり前の残酷なスポーツです。よさこいは、私が新体操をやっていた時に好きだった点だけが残った、楽しく練習して、本番では衣装を着て、スポットライト浴びて、キラキラできる気楽に楽しめるスポーツだと認識していました。ですが、轍体験会で上層を知り、極めることを知り、本当に大きな転機になったと思います。帰りにみんなで食べた喜多方ラーメンおいしかったなあとしみじみ思い出します。

 

2年の夏頃から新曲作成に向けたミーティングが始まりました。全体ミーティング前に3年同期であらかたの進め方や、大枠スケジュールを決めるために何度もミーティングをしました。お風呂に入ってから、てい宅に集まり、夕飯を囲みながらミーティングをしてそのまま寝て、授業に出るという日もありました。懐かしいですね。全体ミーティングでは議長を務めましたが、なかなか意見がまとまらず、軽く口論が起こったり、ネガティブな意見ばかり出てきてしまって議論が進まなくなったり、脱線してしまったり、話し合いの軌道修正や、状況整理、方針に何度も頭を悩ませました。話し合いを重ね、やっと辿り着いた「宝常」の大枠には誰もが納得できた、完成が待ち遠しい新曲になったのではないかと思います。

そこから曲班・衣装班・振り班に分かれて進めましたが、曲班長のりんしー、衣装班長のナイン、すべての班に所属し連絡係になってくれたららどすには頭が上がりません。スケジュール等大変なことたくさんあったと思いますが、本当にありがとう。

デモ音源が来てからが本番で、振り班ミーティング・振り班合宿を開催しました。

0からFと振りを作るのは想像以上に難しく、たくさん悩みました。暗くなるまで動画を撮りいい思い出です。振り班としてやりたい事と斬桐舞の財源や人数、難易度等のバランスを取るのにとても苦労したのを覚えています。

 

そんな中、新曲作りに役立つかもしれないからと水戸藩YOSAKOI連へのスポット参加をしました。練習のハシゴや、振り入れ、極めなど、斬桐舞との両立は正直とてもしんどかったですが、F移動や、展開、良い演舞をつくるためのポイントなどを学ぶことが出来てとてもいい機会でした。黒潮よさこいにも出場し、敢闘賞を得ましたがやはり目指していた結果には届かず悔しい思いをしました。そこでガチガチ賞レースを目指す経験もでき、次期舞長・振り班長を担う者としてとてもいい経験になったと思います。

 

水戸藩での経験や、他チームの演舞を参考にし、振り班メンバーで熟考を重ね新曲「宝常」のFと振りを完成させました。一緒に考えてくれた後輩、先輩には感謝しかないです。ありがとうございました。

 

3年生

学年が上がり、新曲お披露目×2・新歓祭・いばよさ・札幌(担当)までは、過密スケジュールな上に、いばよさ、札幌については土日+パレード分のF作成をする必要があり、正直とても苦しく、辛かったです。Fを作れる人員がまだ、私しかいなかった為、ほとんどすべてのFF練を担当しました。家族旅行にもパソコンを持っていき、ホテルのベッドで日付が回ってからも泣きながらFを作っていました。F作りに慣れていなかったこともあり、何度も何度も作り直しと確認を重ねていました。そうして用意したFと練習計画でも実際やってみると不具合が起きたり、そもそも踊り子も宝常の全貌がつかめていないことから、私の力不足で効率の良い練習ができなかったりしました。合わせて、スプレッドシートでの統一ポイントの作成や、復習用の振り動画の撮影編集、などやるべきことが多く、未熟な私はいっぱいいっぱいでした。当時ご迷惑をおかけした皆さん不安にさせてしまった皆さん本当にすみませんでした。

 

20245月いばよさU30では、見事ファイナル進出を果たしましたが、本当に嬉しかったです。踊り子18人+旗士2人+口上2人のF構成でしたが、人数の面では正直他チームには劣る人数で、よさこいにおいてステージ上の人数は大きな要素であるため、ファイナルに上がれるなんて信じられませんでした。演舞動画を見てみると「始まりはぎゅっとなって、曲の盛り上がりに合わせて大きくFを開いたら迫力あるだろうなあ」とか「青と白の衣装を生かしたいなあ」とかとかとか書ききれませんが、想像していたものが実際に形になり、観客の皆さんに見せることができ、審査員に評価していただき、なんとも言えない気持ちでいっぱいになりました。本当に頑張ってきてよかった。そう思えた瞬間でした。

しかし、その3週間後に札幌が控えていたため、なかなか気が抜けなかったですね。

 

時は過ぎ、雙峰祭ではFの構成人数が50人を超える大所帯での出演になりました。

UNITED STAGEはぎりぎりのスペースになってしまい、旗を組み込んだ「宝常」を演舞することができなかったのには悔いが残ります。ですが、みんなの笑顔や演舞後のやり切った顔を見ると本当に気持ちいい気分になりました。斬桐舞OBOGの方も駆けつけてくださり、いろんな人と一緒に総踊りを楽しんで、ここによさこいの醍醐味が詰まっているのだと再認識しました。本当に良いステージだったなあと思います。

 

札幌、神栖、雙峰祭では担当を務め、いばよさ、東京よさこい、等の主要祭りでも各会場のステージパレードの最前確認、目印決め、当日練習など考えることが多く、ずっとピリピリしていた為、正直心の底から楽しめたかというと疑問もありましたが、振り返ってみるとしんどかったことや辛かったことなんて思い出せないので全部とっても心の底から楽しめたと今では思えます。人間の脳って都合良いですね。素晴らしい。毎回のお祭り後に「楽しかった。ありがとう。」と言ってもらえるのが本当に嬉しくて、自分のためにここまで頑張れないので、やっぱり人は他人がいてこそ本領を発揮できるのだな、一人ではダメなんだと再認識できた瞬間でした。

まあまとめると、

1年生でよさこいを踊る楽しさを知り

2年生でよさこいを観る楽しさを知り

3年生でよさこいを創る楽しさを知ったという感じだと思います。

 

----------------------------------------------------

 

舞長・副舞長について

 

私は舞長と振り班長それぞれに理想の像というか憧れる先輩がいました。

しかし、状況や私の性格、個人のキャパ等色々な要因によってそれぞれの理想像を演じることはできませんでした。そのため、任期の間、「私はこんなにもできないんだ」と「全力を出しても憧れの先輩に届くことはないんだ」悩むことも多かったです。

任期を終えたい今振り返ってみると、確かに私の理想像とは違った舞長、振り班長ではあったのですが、何時も「何が斬桐舞にとって最善なんだろう」「どうしたら舞員が気持ちよく斬桐舞に来れるだろう、居心地の良い居場所になるだろう」「どうしたらみんながよさこいを楽しめるだろう」の問いを持って運営、活動してきたので結果的にこれもこれで理想の形だったのかなとも思っています。

練習や代の雰囲気は、執行代のメンバーや、その他スタッフも雰囲気作りの要因になりますが、練習で前に立つ時間の長い舞長・振り班長が雰囲気作りの大きな要因になるのではないかと思っています。

これは、主観的に感じたことではく、14代目、15代目を実際に見てきたこと、先輩方の経験を聞いてきて、「各代の雰囲気は?」と聞かれると舞長と振り班長を思い浮かべることが多いような気がするからです。なので、決して自意識過剰から来た意見ではないと信じています。

私の舞長、振り班長をするうえでの軸は「舞員全員がよさこいを楽しみ、斬桐舞が居心地の良い場所になるように」でした。やはり、斬桐舞は部活ではなくよさこいサークルなので、各個人にきっと、斬桐舞と同じくらい大切なものや、他にも楽しみたいこと、やりたいことがあり、人生の内、生きるのに必要な時間を引いた残りの時間100%を斬桐舞に割くことはできないと思います。残りの時間の内、斬桐舞に割く時間の割合は舞員によって異なるので、そのギャップがある中で全員が楽しめるように運営、練習するというのはなかなか苦戦しました(笑)。斬桐舞に多くの時間を割ける人には、もっと多くの練習の機会を与えられるように、あまり時間を割けない人には少ない練習時間で効率よく確実に上達できるようにの2つの視点をいつも持つようにして運営してきました。もしかしたら、もっともっと厳しくしてほしい!!甘すぎる!!緩すぎる!!という声も一部から聞こえてきそうでしたが、舞長・振り班長の軸を達成するためには、ちょうどよい厳しさだったのではないかと個人的にそう思います。

 

斬桐舞は近年、よさこい大会で賞を目指すようになってきました。ここで個人的「斬桐舞の好きなところ」を1つ発表します。それは賞に固執し過ぎていないところです。賞を目指しているとどうしても悔しいという気持ちや悲しいという気持ちにのみ込まれがちですが、斬桐舞では全力で踊れたこと、見せ場を作れたこと、ミスなく踊り練習の成果が発揮できたことetc..

たとえ、賞が取れなかったとしても、よさこいを楽しむということを忘れていないところがいいチームだなあと思います。賞レースをガチガチに目指すチームと、賞レース関係なく楽しむチームのいいとこどりが出来ているチームではないでしょうか。これから、どのような運営方針になっていくのかわかりませんが、みんなで踊る楽しさを忘れないチームであってほしいなと思っています。

 

----------------------------------------------------

 

-後輩に向けて-

頼りない先輩だったかもしれないけど、ここまでついてきてくれてありがとう。よさこいを楽しむことを忘れず、きりきりライフ駆け抜けてください。加えて、踊るのも楽しいですが他チームも見てみてください!!世界が広がります!!何を観たらいいんだと思うかもしれませんが「札幌 よさこい ファイナル 検索」「どま よさこい ファイナル 検索」なんでもいいです。きっと自分の好きなチームが見つかるはずです。きっと自分の好きな踊り方が見つかるはずです。是非、踊るだけでなく、観る楽しさも知って引退してくださいね。

 

-先輩、社会人さんに向けて-

今まで支えてくださり本当にありがとうございました。歴代代表、歴代振り班長と比較して至らぬ点はありすぎたと思うのですが、斬桐舞から離れるでもなく、批判するでもなく温かく見守ってくださり、暖かいアドバイスをくださりありがとうございました。「よく頑張ってるね。ありがとう。」という言葉に支えられ、1年間務めきることが出来ました。新曲「宝常」制作も応援してくださりありがとうございました。16代目振り班的に攻めた振りやF移動があったにも関わらず、応援してくださり一緒に踊ってくださり本当に嬉しかったです。これからも末永く斬桐舞をよろしくお願いします。

 

-一緒に頑張ってくれた同期に向けて-

みんな頑張った!!みんなえらい!ありがとう!

私が舞長になろうと決意したきっかけは4人の同期です。みんなで楽しく引退したい。そのことを、私の行動決定の根底に置き、1年間活動してきたつもりです。楽しい思い出いっぱい持って引退できたでしょうか。みんなに辛い思いはさせまいと奮闘してきましたが、私は目標を達成できたでしょうか。嘘でも楽しかったと言ってくれると嬉しいです。

一緒に3年間活動してくれてありがとう。節目の祭りでは全員が揃うの嬉しかったです。引退しても、ご飯食べたり、飲みに行ったり、旅行行ったり楽しいこといっぱいしようね。

最後にもう一度。みんな頑張った!!みんなえらい!ありがとう!

 

------------------------------------

 

最後に

 

至らぬ点たくさんあったと思いますが、1年間支えてくださり、一緒に踊ってくださりありがとうございました。全力で悩み、実行し、駆け抜けられた1年間で、一生の思い出になると思います。感謝してもしきれません。

 

ありがとうございました!!!!!!!!!!!!!!!!






コメント

人気の投稿