17代目引退ブログ みすみ
引退ブログ 先日斬桐舞を引退しました、17 代目のみすみです。
まずは、先輩、後輩、社会人さん、そして同期のみんな、今までの二年半を最高の二年半 にしてくれてありがとうございます。楽しいことだけでなく、つらいこともあったのは事 実ですがこの二年半は本当に充実していて、一生の思い出と仲間ができました。これから も年に何回かは顔を出そうと思っているのでその時はまたよろしくお願いします。
さて、私の斬桐舞の思い出の 8 割くらいは宝常で占められているので宝常との思い出とと もに斬桐舞での私の生涯を振り返りたいと思います。
【一年生~17 代目代替わり】 時は遡り、2023 かみす舞っちゃげまつり。この年は光が丘 YOSAKOI がなかったため私に とって札幌以降2回目のオリジナル曲演舞です。 すでに振り班には所属していましたが、初めてしっかりと考えて演舞を踊り、他チームの 演舞に触れたことで、新曲に対するやる気が急上昇したきっかけの祭りになります。今思 うととても視野の狭い考えで「祭り」や「演舞」を見ていたなと思いますが、やはりあの 二日間の体験は当時の私にとって衝撃であり、「あの景色やあの感覚をもう一度」と、その 後の二年間走り続けたのは事実です。 あれよあれよと夏休みが終わり、10 月も終わり、当時の三年生が引退して本格的に宝常の 振り作りがスタートしました。
ご存知の通り、一つ上の学年は人数が少なく当時の現役の 振り班は 5 人。(宝常の次の新曲の振り班は現役が 15 人! …えっ!?) 【注意】これから先輩のことをとげとげした感じで書くかもしれませんが恨みがあったり、嫌いになったわけではあり ません 初心者5人で新曲を作ることは難しく、先輩(今の M1)とともに作っていました。もっと力 になりたい、頑張るぞという気持ちでできるかぎり会議は参加して、意見出しもやってい たわけですがまあ意見は通らないしなんか理解する前に次の話に移っているし、来てる意 味あるのかな…と思ったりしたものです。
現役の意見がなかなか通りにくい場であったの も確かで、当初私が脳内に描いていた宝常は無事だんだんといろいろな意見を取り込み形 を変え、振りやフォーメーションに関して言えば 15、16 代目の考えのもと出来上がったも のになりました。 これは先輩たちが…ということではなく、単に自分の実力や経験不足で提案する案が現実 離れしていたり、具体性がなかったり…。つまり 9 割くらいは自分のせいです。そのうえ で、3B だけは唯一、私以外だれにも手を入れてないパートになります。任せてくれたのも、 自由に変更させてくれたのもありがたいと思っています。 (今の振り班の人には何回か言っていますが、これは通過儀礼みたいなもので最初からい い案なんて出せないものなので。)
当時はまだ振り班ベイビーよちよち歩きだったので全体も見えてなくてなかなか大変な思 いをしていましたが、ここで踏ん張って試行錯誤したり勉強したり懲りずに案を出したり したことで今の自分があるなと思っています。 当時の振り班長のていさんをボスに置き自分もだんだんと権力をいただきつつ、先輩の表 現したいことを形にできるよう、いろいろ大変なことはありましたが一緒になって宝常一 年目を走り抜けました。
さて 2024 年 10 月。代替わり一か月前。この時から一年生(現 2 年生)を仲間にいれ、新生 17 代目振り班始動です。 今後一年間のロードマップ的に理大祭までにリメイク宝常の F を完成させたく、10 月から の始動になりました。いままでも比較的好き勝手やっていましたがこれからはもっと自分 たちの表現したいことをやることができます。何回か会議し、そこそこの案がまとまりま した。
【代替わり~】 雙峰祭。代替わり。新 F・新振りの導入です。 リメイクで大きく手を加えるのは過去の動画を見ている限りそこまで頻繁に行われていた ものではないと思っていたのでどこまで受け入れてくれるかなと感じていましたがうまく (?)新しい要素を分割して導入したためか振りや F に関しては予想より良いペースで進ん でいるなと感じていました。皆様のご協力のおかげです。
じつは振りや F の導入以上に大変だったものがありまして、、 コーン(マーカー)の導入になります。 少なくとも私が斬桐舞に入った時から、演舞中の左右差やたてよこがずれている等の悩み がありまして。 演舞後に「右が横にですぎてた‥」とか「たて狭すぎてた‥」みたいなつぶやきを聞いた ことがある人も多いのではないでしょうか。最近のオリジナル曲はどんどん F が難しくな っていてそれに伴って、このような根本的な F のずれが目立つようになってきました。 これを改善しようと導入したものがマーカーになります。 スタンスでいえば、今までは「鳴子が当たらない距離」のようなあいまいなところも毎回 距離を測って(1.5 m!)F 練をするようになりました。
いまや何も言わずにマーカーがなくても 1.5 m をだいたいは取れるようになりましたが (まだまだできてないときアルヨ。頑張れ!)、始めてすぐの 11 月 12 月の練習では一日に 何回も横合わせろやら縦合わせろやら詰めすぎやら口酸っぱく言っていた記憶があります。 神栖の F 練とか言うことなさ過ぎてほぼ無言で動画取っていましたから、成長したもので す。すごい。
このいまや当たり前のようになってますが、このことはどんな演舞にも生かせるすべての ベースのようなものです。半年でこのベースを作れたことはその後の演舞でとても有意で した。練習ではほかの極めとかに時間を回せるようになりましたし、当日いざ演舞してみ たら左右差が出すぎているみたいなこともほとんどありませんでした。(あっても気になら ないレベル) 人数はもちろんですが、一人一人が持つ技術も一年前とは格段に上がり斬桐舞全体として レベルアップしているなと感じた一年でした。
一つ一つは本当に細かいことが多いのです べてをここには書けませんが、練習でも本番でもひとりひとりが少しずつでもなにかを意 識している量が増えているなと日々、一年を通してずっと感じれていたのは振り班のみん なはもちろん、スタッフ、そして全舞員の努力の賜物だと思っています。 また、代替わり後、しばらくしたら宝常はおわり 11 個目の新曲が始まります。 振り班は次期振り班長のるるを筆頭にめか、しん、るな、アッシュ、ねーずの二年生たち、 らるく、村井、JUONE、との、あけちー、ぽに、ぐらん、めれ、かるの一年生たちが頑張 って振りを作っていますので、新曲に移行したら振り班を信頼してついてきてくれると嬉 しいです。(雙峰祭のおわった次の日も振り頑張って作ってました。えらい!) また、新曲は斬桐舞全員で作り上げていくものだと思っているので新曲作成に関わってい る関わっていない関係なく一丸となって演舞を作り上げられたらより良い曲になれると信 じています。
最後になりましたが、これまで支えてくれた先輩方、社会人さん、そしていつも元気に練 習に来て演舞に出てくれた後輩、そして一緒に二年半走り抜けてくれた同期のみんな本当 にありがとうございました。 先輩の皆様に関しまして、先輩との付き合いもあまり得意ではなく、学年間の交流をして こなかった自覚がありますがなんやかんや 17 代目になっても踊りに来てくださり後輩の刺 激にもなりましたし、本当に助かりました。 社会人さんも、ここ一年何回も振りやフォーメーションの変更を入れて覚えることが多く なってしまいましたが、なんやかんや踊りに来てくださってうれしかったです!(あんま り個人的に振りを復習する機会を作れなくて申し訳ないです‥。) 後輩のみんなも、練習の準備を手伝ってくれたり、一生懸命自主的に踊りの練習をしてい て斬桐舞全体のモチベーションを上げていたのは君たちです。これからも頑張ってくださ い。 同期の皆さん、これまで楽しく過ごせたのは皆様のおかげです。定期的に飲みに誘うので きてください。暇でしょ?
長くなりましたが、斬桐舞に入ってから二年半、スタッフになってから二年間、代替わり してから一年間。どこを切りとってもエピソードが絶えないとてもとても濃い斬桐舞生活 でした。かけがえのない思い出です。私たち 17 代目の遺したものが少しでも斬桐舞の、舞 員の皆さんの歴史や人生の思い出として残ってくれたら嬉しい限りです。
コメント
コメントを投稿